
セイコーのプレミアムスポーツウォッチブランド、プロスペックス。ブランドを構成する代表的なダイバーズウォッチは数多くありますが、その中でいま最も注目を集めているのが「プロスペックス 1968 ヘリテージ・オートマチック GMT ダイバー」SBEJ029です。本作は”大谷ダイバー”の愛称でも知られ、ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手がプロモーションを行っていることもあり、世界的に本作へ熱視線が注がれています。今回はそんな”大谷ダイバー”のひとつであるSBEJ029について、どんな魅力があるのか詳しくご紹介いたします。
大谷翔平とともに時を刻むセイコー プロスペックス
セイコーと大谷翔平選手の間には深い関係性があります。アメリカ・ロサンゼルスのドジャースで活躍し世界中を熱狂させる大谷選手をセイコーがブランドアンバサダーとして就任したのは2016年のこと。グランドセイコーをはじめとする機械式時計を生み出す拠点がある岩手県は大谷選手の故郷でもあり、その自然なつながりからアンバサダーに就任する以前から彼は「アストロン」をはじめとするセイコーの時計を使い続けているといいます。
今年2026年はアンバサダー就任から10年という節目の年でもあり、大谷選手を起用した様々なビジュアルがプロモーションとして使用され、街中の看板や駅のサイネージ、テレビのCMなどでも目にする方も多いでしょう。グランドセイコーやアストロンなど、それぞれのセイコーブランドの”顔”となって人々の目を惹きつけています。加えて今年2026年からはセイコーの「グローバルアンバサダー」にも就任し、日本国内のみならず世界へ向けてブランドの価値や哲学を伝えていく象徴的な存在となり、両者の関係性はより深く強固なものになっています。
そんな”セイコー×大谷翔平”の最新トピックが、4月上旬より放映開始されたプロスペックスの新CMです。”Keep Going Foword(前進し続ける)”というテーマのもと、オフの日の大谷選手がカフェでくつろぎながらバリスタとの会話を愉しむ様子が描かれ、常識にとらわれない挑戦を続けるセイコーのブランドテーマが表現されています。そのシーンで大谷選手が着用しているのが、今回ご紹介する「プロスペックス 1968 ヘリテージ・オートマチック GMT ダイバー」SBEJ029です。

ステンレススティール製ケース(直径42mm、厚さ13.3mm)。300m防水。自動巻き(Cal.6R54)、パワーリザーブ約72時間。24万7500円(税込み・2026年8月現在)。
セイコーダイバーの歴史を現代に継ぐ実用機
「プロスペックス 1968 ヘリテージ・オートマチック GMT ダイバー」SBEJ029は2025年6月より発売開始された、プロスペックスの数あるダイバーズウォッチでも新しいモデルの一つです。現代的でありながらもどこかクラシカルな雰囲気を漂わせるのは、本作が1968年に登場した歴史的なメカニカルダイバーズモデルのデザインコードを継承しているから。歴代のセイコー製ダイバーズウォッチが世界中のプロダイバーや冒険家から高い評価と信頼を獲得し、その功績がプロスペックスブランドとして現代に受け継がれています。

セイコーが初めてダイバーズウォッチを手掛けたのは1965年。初代で150mだった防水性能は、本作の祖である1968年のモデルから今と変わらない300mまで引き上げられ、しかも高精度なハイビートのムーブメントを搭載していました。1970年には、日本山岳会の植村直己、松浦輝夫の両氏がエベレスト登頂に1968ダイバーを着用し、非常に高い堅牢性が実践的に証明されました。
その歴史を継ぎ、スポーツウォッチブランドであるプロスペックスとして展開されるからこその手に取りやすい価格帯も魅力です。本格ダイバーズウォッチとしては珍しく本作は20万円台を維持しており、初めて高級時計を選ばれる方にも手に取っていただきやすいモデルと言えるでしょう。堅牢に設計された実用機だからこそ、遠慮なく普段使いできるという安心感も兼ね備えています。
ブルー×ホワイトの爽快感
本作は数多くあるプロスペックスのダイバーズウォッチの中でもひときわ人気が高い一本なのですが、その理由のひとつが誰にも馴染む使いやすいカラーリングです。ブルーセラミックス製のベゼルと光沢感のあるホワイトシルバー文字盤の組み合わせは、まさにダイバーズウォッチが活躍する海を連想させ、視覚的にも腕元に爽快感をもたらしてくれます。セイコーが”マリンスポーツのあるライフスタイル”をイメージしたという配色は、多くの人に受け入れられやすく、思わず海へ繰り出したくなる爽やかな雰囲気を持つことが魅力です。

このブルー×ホワイトという組み合わせは大谷選手が日々着用しているドジャースのユニフォームを想起させます。加えてユニフォームの左胸に配置された「17」番のレッドは、GMT針と秒針の先端のアクセントとも呼応します。本作自体はそこに合わせて製作したモデルというわけではありませんが、このようなカラーリングにおいても大谷選手との自然なつながりを感じさせてくれます。そこが本作が”大谷ダイバー”として高い人気を持つ所以なのかもしれません。
本格ダイバーズウォッチとしての確かな機能性
プロスペックスのブランドについて改めて触れておくと、プロスペックスではセイコーの数あるブランドの中でもスポーツ色が強いラインナップが展開されています。1965年に製作されたセイコー初のダイバーズウォッチの流れを汲み、陸・海・空、そして街中でも要求されるスペックを備え、高い視認性や防水性、使い勝手の良さが共通点です。それでありながら手の届く価格帯を維持しているため、幅広い年齢層からの支持され続けています。
本作SBEJ029は、海で潜水を行うプロフェッショナルダイバーが実際に使えるスペックを持っています。時刻調整を行うリュウズはねじ込み式で、防水性能は300m。ケースのデザイン自体は前述の通り1968年のモデルから着想を得ており、頼りになる力強さを感じさせてくれるフォルムです。

ステンレススティール製のケースは直径42mm、縦48.6mm、厚さは13.3mmとダイバーズウォッチとしては標準的なサイズとなっています。ケース表面にはセイコーが独自に開発した表面加工技術である「ダイヤシールド」が施されており、小傷や擦り傷からできるだけ守ってステンレススティール本来の美しい輝きを維持してくれます。目に見えるものではありませんが、長期にわたって愛用して初めて実感する部分でしょう。

ダイバーズウォッチには必ずと言ってもいいほど備わっているのが逆回転防止ベゼルです。ブルーに染まったベゼルの表面は、この価格帯では珍しくセラミックス製。質の高さは一目瞭然です。側面に深く刻まれた三角形の溝は幅が広めにとられているので、グローブを着けた状態でも回しやすくなっています。

ソリッドバックのため直接見ることはできませんが、本作には機械式自動巻きの自社製キャリバー6R54が搭載されています。最大の特徴は、パワーリザーブ(ゼンマイの持続時間)が約72時間であること。通常の機械式ムーブメントが48時間前後であることと比べると、おおよそ1日分長く動き続ける事が可能です。自動巻きであるため着用している間に時計が止まることはなく、例えば金曜日の夜に外して月曜日の朝に着ける際も動いてくれているので、時計が止まる度の時刻合わせの煩わしさから解放されます。
それからGMT針の単独操作が可能な点も特徴で、リュウズ1段引きの際に回す方向によってGMT針の操作と日付変更の操作が切り替わります。ホームタイム(自国の時間帯)を変更することなくローカルタイム(現在いる地域や海外の時間帯)側だけ変更できるのは大変便利な機能です。
利便性最優先のブレスレット
時計本体だけではなく、ブレスレットのほうにも強いこだわりが見られるのがプロスペックスらしい部分で、本体に見合ったクオリティに仕上がっています。2段階のロック機構を備えた「ダブルロック」のバックルは標準搭載です。

そして注目は「ワンプッシュダイバーアジャスター」と呼ばれる機構を備えたバックル内側部分です。これは本作を含めた「プロスペックス 1968 ヘリテージ・オートマチック GMT ダイバー」シリーズにて、レギュラーモデルとして初めて採用したといいます。

バックルのサイドボタンを左右から同時に押すと、上の写真のように内側部分のプレートがスライドして延長されるようになっています。全体で15mm幅で延長でき、その中でも2.5mm間隔で6段階の微調整が可能。例えば夏に汗ばんで少しベルトを緩めたい時など、ダイビング時のみならず普段使いでも役に立つ機能です。このアジャスターの有無でダイバーズウォッチとしての完成度が大きく左右します。
ダイバーズウォッチは、普段使いをする面で大柄な外見からとっつきにくいという意見もありますが、プロ向けだからこそ機能性・利便性が考え抜かれているので、一度手にしてみると印象が大きく変わるかもしれません。

定番カラーの選択肢もスペックアップして登場
今回ご紹介した「プロスペックス 1968 ヘリテージ・オートマチック GMT ダイバー」には、レギュラーモデルとして展開される2本のバリエーションが用意されておりますので、ここで併せてご紹介いたします。

ステンレススティール製ケース(直径42mm、厚さ13.3mm)。300m防水。自動巻き(Cal.6R54)、パワーリザーブ約72時間。両モデルともに24万7500円(税込み・2026年8月現在)。
GMT機能を備えたプロスペックスのダイバーの定番カラーとして定着しているのはブラックとグリーンです。ここでご紹介する2本の前世代のモデル(グリーン:SBEJ009、ブラック:SBEJ011)で200mだった防水性能は300mまで向上し、微調整機能の備わっていなかったバックルは前項でご紹介した「ワンプッシュダイバーアジャスター」付きへ進化。前世代で”惜しかった”と言われていた部分が見事に解消されました。それにもかかわらず価格は前世代から3万円ほどしか上がっていません。
ブラック・グリーンの文字盤には先端が赤くペイントされた秒針とゴールドカラーのGMT針がアクセントとなり、メインでご紹介したブルー×ホワイトのSBEJ029とは全く異なる印象となっています。セラミックス製のベゼルを文字盤と同系色に設定している点も定番モデルならではのポイント。まさに正統進化を遂げた定番カラーの2本。SBEJ029と併せてお勧めしたいモデルです。
最後に
いかがでしたでしょうか。2025年に登場して人気を博し、今年2026年の大谷選手を起用した大々的なプロモーションによりその人気をさらに加速させている”大谷ダイバー”ことSBEJ029。プロスペックスを代表する、非常に完成度の高いダイバーズウォッチでありながら、20万円台という比較的手に入れやすい価格帯も大きな魅力の1本です。

小林時計店では、小倉の魚町店にてセイコー プロスペックスを取り扱っております。SBEJ029をはじめとした定番モデルから稀少な限定モデルまで数多く取り揃えておりますので、プロスペックスの魅力をぜひ店頭でご体感ください。また入荷状況や在庫の有無など、お気軽にお問い合わせくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。